「バレットジャーナル 人生を変えるノート術」を読みました。
もうだいぶ前のことですが、ピンタレストをよく見ていたころ、フィードにバレットジャーナルの例がよく出てきていました。どれもとても凝っていて、「素敵なノートの飾り方」のアイデアだと思っていました。
そのあと、バレットジャーナルについての記事を見つけて、読んでみました。「ノートの整理術か」くらいの感想で、自分には無縁のものだと思いました。
というのも、今、在宅でかなりゆるいスケジュールで仕事をしていて、予定と言えば、4週間ごとの通院くらい。もう何年もスケジュール帳を使っていなかったからです。
ずっと「自分には無縁のもの」と思っていたバレットジャーナルですが、先日、「バレットジャーナル 人生を変えるノート術」を紹介する記事を書いた方のツイートで、その記事を知り、記事を読みまして。
これは!
ってなりましたよね。何が一番びびっと来たかというと、『手書き』です。すっかりPCやスマホでなんでも書くようになっていますが、スケジュール管理のアプリやカレンダーアプリでは、書き留めたいことにぴったり来るものがなかったから。
「バレットジャーナル 人生を変えるノート術」を読んだ感想は、まず「よし、やってみよう!」でした。
というわけで、今回は、以下の3つのポイントで感想と学びを書いていきたいと思います。
- バレットジャーナルの魅力
- タイトル、見出しのつけ方
- 翻訳について―訳語の選び方と元の英単語
バレットジャーナルの魅力
読み始めると、とにかくわくわくしました。「バレットジャーナルを実際にやってみたら、どうなるだろう?」とイメージしながら読んで、とにかく「やってみたい」という気持ちが湧きました。
私自身は、あまりとっちらかる方ではないのですが、軽躁状態の時には、いろんな「しなくてはならないこと」が頭に浮かんで、あっちをやって、こっちをやって、となりがちです。また、病気に関しては日々の記録というのがとても大事です。
冒頭で書いたとおり、既存のアプリでは上手く記録できず、1つの紙のカレンダーに病院や納期の予定を書き、別のカレンダーにマーカーで印をつけて起きれた日と起きれなかった日を色分けしています。
バレットジャーナルでは、予定の管理もしますが、日々の思いつきや出来事などの記録もしていきます。体調についても、カレンダーの色分けとは別に、簡単に記号でメモしてもいいかな、と考えています。
毎日のページは「デイリーログ」と言い、当日の朝か前日の夜に、書き込むだけ。スペースは自由に取ることができます。つまり、書きたいことを書きたいだけ、書き込んでいくのです。
ここがすごくいいなと思いました。その日その日のメモを取っていくと、日によって必要なスペースって変わってきますよね。それを柔軟に書いていけるという自由さ、これが一番の肝だと思います。
この本は、単なる手引きではなくて、著者でバレットジャーナルというシステムを作り上げたライダー・キャロル氏の哲学(と、訳者の栗木さつき氏が後書きで書いています)も盛り込まれています。
バレットジャーナルを編み出した背景となる著者の経験やその時の気持ち、バレットジャーナルを使うときにどういう姿勢を取ればいいかなどが、実際の使い方と一緒に書かれているのです。
個人的に、読んでいて面白く、ページが進んだのはパート1とパート2でした。パート1はバレットジャーナルをざっくり紹介していて、パート2は作り方が具体的に述べられています。
正直言って、パート3、パート4と進むにつれて、頭に入りづらく、読み進めるスピードも遅くなりました。これは、内容がつまらなくなったのではなく、実践の次の段階が書かれているため、自分で具体的にイメージできなかったからです。
この本は、2つの読み進め方があると思います。1つは、最初から最後まで読み通してから、実際にバレットジャーナルを作りつつ、読み直すやり方。2つ目は、読み進めながら手を動かして、実際にやってみる方法。
どちらが向いているかは、人それぞれだと思います。私は、まず読み通してから、実際に手を動かしながら必要なところを読み返しています。
タイトル、見出しのつけ方
原著のタイトルは、『THE BULLET JOURNAL METHOD』ととてもシンプルです。
日本語版のタイトルは、『バレットジャーナル 』で、サブタイトル的に「人生を変えるノート術」と書かれています。
前回の『獣医にゃんとすの猫をもっと幸せにする「げぼく」の教科書』とは正反対ですよね。
見出しも、項目を示す端的な見出しに、その内容を短く説明する少し長い言葉が添えられています。例えば、パート2の見出しは、
「バレットジャーナルのつくり方」
で、そこに
「ーー自分を深く知り、大切なことに気づくシステム」
と添えられています。
タイトルや見出しを短くして、簡単な説明を添えるというのは、原著がアメリカで書かれたものだからというのもあると思います。が、非常に分かりやすくて、個人的にはこちらの書き方の方が、頭に入りやすいし、内容のイメージも湧きます。
タイトルを短くするか、添える説明と一緒にして長くするかは、内容や想定する読者に合わせて、使い分けるといいのかな、と思います。
翻訳について―訳語の選び方と元の英単語
この本は、原著があって、和訳されたものです。
それを特に意識していたのではありませんが、読み始めてすぐ、自分の頭の中で、「この単語は、元の英語ではこの単語かな?」と考えていることに気づきました。
もちろん原著を並べて読んでいるわけではないので、正解は分かりません。全部を逐一英訳するように思い浮かべていたのでもありません。
が、「この訳語が出てくるのは、元の単語がこうだからじゃないかな?」とか、「もし、元の単語がこれだったら、この訳語でいいのかな?他にあるかな?」とか考えながら読んでいて、正直、自分の頭を不思議に思いつつ、とても楽しかったです。
これはたぶん、今、研究ノートの和訳をしているからだろうな、と思います。研究ノートは、走り書きのメモみたいな感じで、文法はかなり無視しているし、「,」で区切って、ずらずらと記述されているので、どこまでが1つの文なのか、形容詞はどこにかかるのか、非常に判断が難しいです。
そのため訳し方も難しくて、「形容詞+名詞」になっていても、原文通りに訳すと日本語としておかしくなることもあり、名詞を主語、形容詞を述語として訳すことも多々あります。
そういう訳を日頃しているから、どういう単語ならこの訳語になるんだろうってすごく気になったんだと思います。
また、自分ならどう訳すだろう?と思って読んでいると、「これは勘違いするんじゃ?」と思う言葉などもあったりして、外国語を日本語に訳す難しさを改めて考えました。
当たり前ですが、こういう文を書きたいなと思える箇所もたくさんあって、今の研究ノートには応用できないけれど、今後英文和訳の仕事をやれたら、参考にしたいと思いました。
バレットジャーナルの実践
さて、読み始めてすぐ「やってみたい!」と思ったバレットジャーナル。
ちょうど月末に読んだので、12月1日、つまり今日から始めようと思いまして。昨日のうちに、ノートに必要なことを書きこんでおきました。
今日のデイリーログは、今朝、ちょっと「うーん」となりながら、書いてみました。これで合っているのか、まだよく分かりませんが、とにかく続けていくうちに、具体的なイメージややり方の自分なりの改善などが思いつくでしょうから、著者の言う通り、2〜3ヶ月続けようと思います。
ちなみに、ノートはツバメノートを買いました。大学時代に使っていたので懐かしいし、実用的なのも好きなので。ただ、大きさは悩みまして、A6、A7A5、A6などがセットになったお試しセットを買いました。実際にノートを見て、A6A5の短編綴じのノートを使っています。罫線ではなく5mm方眼のものです。(ノートのサイズ間違えてました;12.06訂正)
やっぱり書きやすいですね。個人的にはツバメノート推しですが、バレットジャーナルの公式ノートも販売されているというので、そちらもいいかもしれません。
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最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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